熱中症予防について

熱中症予防の方法

熱中症は、高温多湿時に、激しいスポーツや労働をしている時だけに起こるのではなく、私たちが日常生活をしている中でも起こりうるものです。

特に、小さなお子さんやお年寄り、病気などで体の弱っている方は、熱中症にもかかりやすく、悪化すると死亡する恐れもあります。

日本では、気象庁において高温が予想される時「高温注意情報」を発表したり、環境省では、全国約150地点における「暑さ指数」の速報・予報などをパソコン・携帯電話向けに情報提供を行っています。
このような情報を参考にし、熱中症にかからないように、予防や対策を行うようにしましょう。

☆熱中症はいつ起こる・・・?
・起こりやすい場所は?
直射日光の当たる場所や高温多湿の屋内外(グラウンド、作業倉庫、工場、体育館、レジャー先など)
・どんな時に起こりやすいか?
梅雨の晴れ間や梅雨明けなど、気温が急激に上昇するときなど

☆熱中症を予防するには・・・・?
熱中症が起こりやすい場所や時期などは、しっかりと予防や対策をしておくことで防ぐことができます。暑くなる前にまずはしっかりと知識を身に付けておきましょう。
・暑さ対策をしましょう
直射日光に当たり続けるのは避け、できるだけ日陰にいるようにしましょう。日陰がない場合は、帽子や日傘をさすなど暑さ対策を忘れないようにしましょう。
また、屋内で湿度の高い場合は、換気をして通気を良くしたり、扇風機やエアコンを使い、温度調節を行うようにしましょう。
・こまめに水分補給を行いましょう
気温が高くなると体は汗の気化熱により体温調節を行おうとうするため、汗を多くかきます。このとき、水分補給をおこなわないと、血液中の水分や塩分が減り、血流が悪くなるため、熱を逃がす機能や体の機能が低下し、めまい、立ちくらみ、脱力、疲労・・・といった様々な症状を引き起こします。
水分補給は一度に大量に行うのではなく、回数を分けこまめに行うのが効果的です。(一度に200ml程度)
スポーツドリンクやイオンウォーターなど、水分だけではなく、塩分の補給もするようにしましょう。
また、コーヒー、緑茶、ビールなどは、利尿作用があり、逆に脱水症状を引き起こす危険もありますので、水分補給時には控えましょう。

・日頃から体力づくりをしましょう。
熱中症は、梅雨の晴れ間や梅雨明け直後が特に多いと言われています。これは、雨が止んで気温が急激に上昇するに、体がその暑さに慣れていないため起こるからです。ですから、日頃から暑さに体を慣らしておく、というのも熱中症の予防方法ともいえます。
運動は、ウォーキングやジョギングなど自分で手軽にできる範囲のもので大丈夫です。しっかりと汗をかき、その分きちんと水分補給をしていきます。このことで、汗腺が鍛えられたり、水分補給後の体液量の回復が早くなったりするとも言われています。運度の強度にもよりますが、運動を続けることにより、約1週間ほどで体が熱さに慣れることができます。


高齢者の熱中症

熱中症には、特に高齢者と小さなお子さんに注意が必要です。ある、年齢別でみる熱中症死亡率のグラフによると、70歳以上の高齢者の割合が非常に高くなっています。

高齢者の場合、熱中症にかかると重症化しやすく命を落とす危険も伴います。高齢者の熱中症は、どんな時に起こりやすいのか、どういった症状を引き起こすのか、しっかりと知識にして、熱中症を予防し暑い夏を乗り切りましょう。

☆高齢者が熱中症になりやすい原因
・高齢者は汗をかきにくい
加齢するごとに人間は汗をかきにくくなり、汗の量も少なく、体に熱がこもりやすくなってしまいます。また、汗が出ないことによって、熱中症の発覚も遅れてしまいがちになります。

・身体の機能の低下によるもの
暑さを感じたりする自覚症状が遅れるため、熱中症になった場合は重症化しやすくなる恐れがあります。

・水分の摂取量が少ない
高齢者は喉の渇きの感覚も鈍くなっていますので、水分補給が遅れがちになります。喉の渇きを覚えてから水分を摂るのでは脱水症状を引き起こしたりと、遅い場合もある。

・持病と間違えてしまう
持病がある高齢者は、立ちくらみや頭痛、頻脈、血圧の低下など、熱中症の症状が出ても、「持病のせい」だと思ってしまう方もいるようです。

上記のことからも、高齢者の場合、熱中症と自覚するのが遅れてしまいがちになります。また、気付いた時には。症状が進み更に重症化しているケースもみられます。このような点から考えても、お年寄りのいるご家庭では周囲が目を配ったり、高齢者自身も症状の早期発見ができるよう対策をしておく必要があります。


高齢者の熱中症予防

上項では、高齢者が熱中症にかかりやすいということで、その原因をいくつかご紹介しました。

お年寄りのいるご家庭では周囲がお年寄りに目を配り、高齢者自身も症状の早期発見ができるよう対策をしておく必要があります。

そこで今回は、お年寄りの熱中症の予防方法をご紹介します。

☆高齢者の熱中症予防

・こまめな水分補給が大切

加齢するにつれ体のあらゆる機能などが若い頃に比べると衰えてきます。そのようなことから喉の渇きを感じにくくなる方が多いようです。

喉が乾かないので、暑くても水分補給を忘れがちで、脱水症状を引き起こすこともあります。

喉が渇いてから水分を補給していたのでは遅い場合もありますので、お年寄りの方は定期的に水分を少しづつでも補給しておくようにしましょう。

・屋内でも注意を

前項でもご紹介したように、加齢するごとに人間は汗をかきにくくなり、汗の量も少なく、体に熱がこもりやすくなってしまいます。また、知覚衰えてきていることから、暑さを感じにくい体になっています。

このことからも、熱中症の発覚も遅れてしまいがちになり、気付いた時には重症化しているケースもありますので十分注意が必要です。

・エアコンで室温の調節も

お年寄りの方は、エアコンやクーラーが苦手だったり、または暑くても我慢をしてしまう方も多いのではないでしょうか。

ただ、そのように暑さに我慢し続けることにより、体への負担は大きくなり、室内でのお年寄りの熱中症事故もなくならないのも事実です。

暑い時は、我慢しすぎないように、体に負担がかからない温度で過ごすことも大切です。


子供の熱中症

高齢者は熱中症にかかりやすく注意をしなくてはいけませんが、同時に子供も熱中症にはかかりやすく注意が必要です。

子供の中でも特に注意すべきは「乳幼児」です。乳幼児の場合は、体温を調節する機能が整っていない上に、暑さを感じても自分で服を脱いだり水分を補給したりて体温を調節するのが難しいからです。

★乳幼児の熱中症に注意を
消防庁の調べによりますと、救急搬送された人数は、高齢者がトップですが、それに次いで多かったのが乳幼児なのだそうです。

上記でもお話ししましたが、乳幼児の場合特に体温調節の機能が整っておらず、「暑い」からといって自発的に「服を脱ぐ」・「水分を補給する」といったアクションがとれないからです。

また、乳幼児の体の約80%は水分が占めていると言われています。ちなみに大人は60%程度なのだそうです。

この乳幼児の8割を占める水分は、体の中で様々な働きや役割をしているため、大量の汗をかいたりすると、すぐに脱水症状を引き起こしてしまいます。また、脱水症状を引き起こせば、体の機能を回復するスピードも遅くなります。

このように、乳幼児、特に乳児の熱中症は重症化しやすく、周囲がいつも気を配っておく必要があります。乳幼児の熱中症の事故で良く耳にするのが、スーパーやパチンコ店の駐車場に駐車した車に少し乗せておいたら熱中症になっていたというものです。

夏場の車内温度は、炎天下でドアを閉め切った状態にしておくと60度を超えることもあるそうです。例えエアコンを付けていたとしても炎天下においておけば40度程度にもなるそうです。

そんな場所に子供を少しでも置いておけば、あっと言う間に熱中症にかかり、そして重症化しやすいので慎重過ぎるぐらい気を配った方が良いでしょう。


子供の熱中症予防

前項に引き続き、子供の熱中症についてです。

熱中症は、高齢者に次いで子供(特に乳幼児)多くなります。また熱中症にかかると急速に重症化しやすく、注意も必要です。

特にベビーカーに乗っている赤ちゃんは、立っている大人より地面との距離が近いため、地面からの照り返しを多く受けやすく、大人が感じる外気温より2~3度高く感じるのだそうです。

★子供の熱中症予防には・・・?
・こまめに給水しましょう。
子供は代謝が良く、汗をかきやすいので、定期的な給水を心掛けましょう。喉が渇いたと感じてからでは遅い場合もありますので、少しづつでも水分を補給することが大切です。

・服装は熱を溜め込まないものを。
風通しが良く涼しい服装を心掛けましょう。屋外に出る時は帽子をかぶるようにしましょう。また、屋内では冷房がきき過ぎている場合もありますので、脱ぎ着しやすい服装を心掛けましょう。

・子供の熱中症のサインを見逃さないように
気温の高い日は、直射日光の当たる場所で遊ぶのは控えた方が良いでしょう。また、顔色が悪かったり、だるそうにしていたり、熱中症の兆候が見られたら、すぐに涼しい場所で休憩をしましょう。

・ベビーカーで散歩する時も時間に注意をして
冒頭でもあるように、ベビーカーに乗っている赤ちゃんは、地面との距離が近いため、地面からの照り返しを多く受けやすくなります。散歩する時間は、日差しがきつくなる時間帯は避け、午前中や夕方などにしましょう。


室内での熱中症

最近、巷では「クールビズ」だとか「節電」が叫ばれていますよね。節電するのは大変良いことだとは思いますが、真夏の暑い部屋で「我慢」して暑さに耐えるというのは果たしていかがなものでしょうか。

実はかなり、お年寄りにはこの傾向が強いのだそうです。

「熱中症は外でなるもの」そう思ってしまいがちですが、実は違います。熱中症は、「温度」の他にも「湿度」にも関係があり、室内にいても熱中症にかかることも十分に有り得るのです。

★どうして室内で熱中症になるのか?
みなさんは熱中症のメカニズムをご存じでしょうか。
熱中症は、体に溜まった熱を外に発散できないため、体内の温度が上がってしまうことから引き起こされます。私たちは通常、皮膚の表面から熱を放出したり、汗による気化熱で体温の調節をしています。
しかし、外気温が体温より高くなると、皮膚の表面から体の熱を放出することができなくなり、汗の気化熱による体温調節に頼ることになるのです。

しかし、外気の湿度が高かったら・・・?

汗はもちろん蒸発しなくなってしまいます。そうなると放出されるべき熱が体にこもってしまい、体温がどんどん上昇し熱中症を引き起こすことになります。ですから、「高温・多湿」の場合は室内でも熱中症になってしまうのです。

一般的に湿度は75%を超えると室内でも熱中症になると言われています。この場合が気温はさほど関係がなく、それほどに外気温が高くなくても熱中症にかかりやすくなります。


室内の熱中症予防は?

気温にはさほど関係なく、部屋の中が高温多湿であれば、熱中症にはかかってしまいます。室内だからといって、安心はできませんので、しっかりと熱中症対策をしておくことが大切です。

★エアコンを上手に使おう
室内にエアコンがあるときは、エアコンを上手に活用することも一つの方法です。エアコンを冷房で使う時は、28度がおおよその目安になっていますが、これもケースバイケースと思っておきましょう。

特に小さなお子さんや病気の方、高齢者のみえるご家庭では、高い温度や湿度を我慢することで、熱中症を引き起こすこともあります。

エアコンを使いながら、部屋の中を涼しくする対策としては、エアコンと扇風機を併用したり、エアコンの除湿冷房機能などを使うと、より涼しさが感じられます。

・また、お年寄りに多いのが「エアコンが苦手」という方です。
真夏日の日中などはエアコンを使うことをお勧めしますが、凌げる気温であれば、窓を開けて風通しを良くしたり、薄着をしてなるべく熱を発散し、汗を蒸発できるようにしておきましょう。

・夕方などは西日除けのすだれも有効です。
お年寄りの方などは、喉の渇きが遅く、家の中にいるという安心感もあると、つい水分を摂るのを忘れてしまいがちです。もし家族の方が近くにいる場合は、定期的に水分を摂るように一声かけてあげるのも、熱中症の予防になりますよ。水分といっても、カフェインの入っているものやビールなどの酒類は利尿作用がありますので、返って脱水を促進させてしまう恐れもありますので気を付けましょう。


熱中症予防になる服装

最近は「クールビズ」という言葉が叫ばれていますね。オフィスや役所などでも、仕事中カッチリとした暑苦しいスーツやネクタイといった服装ではなく、オープンカラーにしたり、風通しが良く暑さに適した服装を推奨しているところが多いようです。

これは環境省が「温室効果ガス削減させるために、夏のエアコンの設定温度を28℃に」と呼びかけたことから、会社でも快適に過ごせるようにと、上着を脱ぎ、ノーネクタイ、半袖シャツなどの軽装をするといったところからできた言葉です。

このクールビズというスタイルは、男性社会だけではなく、2013年から環境省は女性のクールビズを呼びかけて行くそうです。こんなことからこれからのオフィスで働く女性の夏のスタイルは、通気が良く体を締め付け過ぎない服装が定着化していくのではないでしょうか。

また、熱中症対策には「服の色」というのも関係があります。黒っぽい服を着ると、太陽の熱を吸収してしまうため、体に熱がこもりやすく熱中症へと繋がる恐れがあるので、できるだけ白っぽい服を着るのが良いでしょう。外へ出掛けるときは、帽子や日傘を差し直射日光を受け続けないようにしましょう。

ベビーカーで散歩に出かける場合は、赤ちゃんが地面の照り返しを受けやすくなりますので、なるべく正午~3時くらいまでは避け、散歩は午前中もしくは夕方に出掛けることをお勧めします。

汗を素早く蒸発させるため、下着なども吸収性が良く速乾のものが適しています。


熱中症予防グッズ

熱中症予防は、服装だけでなく、様々がグッズが出ていることはご存じでしょうか?熱中症シーズンにはグッズも併せて、万全の対策をしたいものですよね。

★熱中症計とは
みなさんは熱中症計というのはご存じでしょうか?
手のひらサイズの携帯できるものや、置時計型のものがありますが、この熱中症計には外気の温度や湿度が表示され、その危険度をランプやアラームなどで知らせるというものです。
特に、お年寄りや小さなお子さんのいるご家庭や、野外でスポーツをする方、工場内など熱のこもる空間で仕事されている方にはオススメです。

★ネッククーラー
最近では、薬局、スーパー、ホームセンターなどいろいろな所で売られているのを見かけます。みなさんもお馴染みかもしれませんが、首を冷やす目的で作られたものです。
ネッククーラーには2種類あり、濡らすことによって水の気化熱で首筋を冷やすタイプのもの、保冷剤が入っているものがあります。最近では、首から背中にかけて布地部分が大きく保冷剤が多めに入っているものもあり、更に保冷効果が期待できます。

★クールバー
最近見かけたものですが、クールバーに付いているプレートがスイッチで2℃に冷えます。その冷えたプレート部分を、自分の冷やしたい部分にあて、体を冷やすというボディークーラーです。

★ミストクーラー
この商品は、ハンディ型の扇風機に、霧吹きのようなボトルが付いていて、霧を吹きかけながら扇風機を回す、というグッズです。霧を吹きかけることによって、気化熱で体を冷やしてくれますよ。


熱中症予防のドリンク

熱中症予防には水分をこまめに摂ることが大切ですが、その他にも汗と一緒に流れて出てしまう「塩分」も一緒に摂っておくことも大切です。

大量に汗をかいた後に水分補給のみを行うと、血液中の塩分の濃度が低くなり、手足腹部などに痙攣(けいれん)が起こる「熱けいれん」という症状が起こることがあります。

この熱けいれんは、外気の温度が高く、運動などで大量に汗をかくと、体の中のナトリウムやミネラルが不足し、その状態で水分だけを補給すると、体内の塩分濃度が低下し、けいれんなどを引き起こすという症状です。

水分を摂る時は0.1~0.2%ほどの塩分を入れて摂取するのが望ましいです。例えば500mlのペットボトルのお水には0.5g程度の食塩を入れるのが良いでしょう。スポーツドリンクなどで補給するのもいいですが、極端に飲み過ぎると、糖分の摂取も多くなってしまいますので注意をしましょう。

また、水分は摂れるけれど塩分がなかなかとれないという方には、熱中症グッズとして、熱中症予防の飴(キャンディ)が販売されています。キャンディには、汗と一緒に流れ出る、ナトリウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれており、水と一緒に摂取することで、汗に含まれている電解質の成分を補給することができます。

塩水を飲むのが苦手な方やスポーツや仕事などで大量に汗をかくかたは、このような熱中症予防キャンディを利用されるのも、熱中症対策の一つの手段です。キャンディーは、薬局やスーパー、ネットショップなどで多く取り扱われており、様々な味がありますので、自分に合ったものを探してみるのも良いでしょう。


犬の熱中症

人間と同様、暑い場所にいれば犬も熱中症にかかることがあります。

★犬が熱中症にかかりやすい時
・気温が高い時間帯の散歩
犬は人間よりも地面に近い位置にいますので、アスファルトなど地面の照り返しをそのまま体に受けてしまいます。

・車で待たせておく時
夏場の車内は高温になります。人間の子供でも事故が発生しているように、犬も車内に閉じ込められれば、高温に耐えきれなくなり熱中症にかかってしまいます。実は犬の熱中症では、このような事例が特に多いので車で待たせておくときには注意が必要です。

★熱中症にかかりやすい犬種は
短頭種と呼ばれる犬種が特に熱中症に気を付けなくてはいけません。具体的には、シーズー、ペキニーズ、パグ、フレンチ・ブルドッグなど、呼吸の効率が良くないとされる鼻先の短い犬種です。また、持病のある犬や、被毛が濃さや肥満の犬も注意が必要です。

★犬の熱中症の症状は?
頻繁に呼吸を繰り返して、息が上がっている状態や、ぐったりとして目や粘膜が充血することもあります。また、呼吸が更に早くなるとよだれを流します。これらは、初期症状で、この症状がひどくなれば、嘔吐や痙攣が起こるなど重傷化していきます。さらに重症化すると死亡する場合もありますので、注意が必要です。

初期の軽い症状であれば、涼しい場所で肢の付け根部分や、首筋部分を冷やし、少しづつ水分を補給するようにし、その後症状を連絡し、病院へ連れていくようにしましょう。又、ひどい場合は、すぐに病院へ連れていき、適切な処置をしてもらうようにしましょう。


猫の熱中症

猫は人間に比べて汗腺が少なく、肉球の周りにしか汗腺がありませんので、人間のように汗で体温を調節することができません。

通常は、パンティングといって呼吸をすることにより体にたまった熱を放出し体温を調節していますが、外気の温度に追いつけず、体に熱がたまってしまうと、熱中症にかかる危険があります。

★熱中症になる原因は?
犬と同様に、自動車の中に閉じ込められて熱中症にかかるというケースが多いようです。車内は真夏ではなくても、高温になることもあり、熱中症事故へと繋がります。
猫を車内に置いたまま、車を離れる時は、クーラーなどで車内温度の調節をしてあげることが大切です。

また、熱中症にかかりやすい猫というのも犬と似ています。
短頭種と呼ばれる種類で、呼吸の効率が良くないとされる鼻先の短い猫が特に熱中症に気を付けなくてはいけません。具体的には、ペルシャ猫などです。それ以外では持病のある猫や、被毛が濃さや肥満の猫も注意が必要です。

★猫の熱中症の症状は?
パンティング(ハァハァと喘ぐ息)をし、よだれを流します。
ふらつきながら歩く、目や粘膜が充血している、食欲不振、嘔吐なども猫の熱中症の症状です。この辺りは犬とも共通するところがあります。

初期症状であればまずは飼い主で処置をし、その後病院へ連れて行きます。熱中症の症状がひどくなれば、嘔吐や痙攣が起こるなど重傷化していきます。さらに重症化すると死亡する場合もありますので、注意が必要です。

★初期の軽い症状の応急処置
涼しい場所で肢の付け根部分や、首筋部分を冷やしたり、体を濡らします。
その後少しづつ水分を補給するようにし、症状を連絡後、病院へ連れていくようにしましょう。
又、ひどい場合は、すぐに病院へ連れていき、適切な処置をしてもらうようにしましょう。


熱中症予防にお勧めの食べ物

気温が高くなると体は汗の気化熱により体温調節を行うために汗を多くかきます。

このとき、水分補給をおこなわないと、血液中の水分や塩分が減り、血流が悪くなるため、熱を逃がす機能や体の機能が低下し、めまい、立ちくらみ、脱力、疲労・・・といった様々な症状を引き起こします。

ですから、熱中症予防をするためには、水分だけではなくスポーツドリンクやイオンウォーターなど、塩分の補給もすることが大切です。

また、その他、食べ物でも熱中症の予防ができる成分をご紹介します。

☆カリウム
カリウムはナトリウムと共に血圧を調整する働きをもっています。
通常の食事をしていれば、意識しなくても摂取できる栄養素ですが、暑い場所にいたりスポーツなどで汗を多くかくと、カリウムは汗と一緒に体外へ出てしまいます。
こういったことが熱中症や夏バテなどの原因となりますので注意しましょう。

アルコールやコーヒーを飲む人もカリウムが欠乏しやすいので注意が必要です。カリウムは主に、野菜、芋類、豆類、海藻、魚介類などに多く含まれています。

・カリウムを多く含む食べ物
野菜類・・・パセリ、茹でた枝豆、ニンニク、唐辛子、ほうれん草、かぼちゃ
芋類・・・山芋、じゃがいも、さつまいも
豆類類・・・大豆、グリンピース、ナッツ類
海藻・類魚介類・・・こんぶ、海苔、するめ、かつおぶし、わかめ

☆クエン酸
クエン酸は、レモン、グレープフルーツ、梅干し、酢などに含まれている「酸っぱい成分」です。
クエン酸には、疲労の要因となる乳酸の発生を抑え疲労回復や健康増進させてくれる働きや、代謝をスムーズにする働きがあります。

 ・クエン酸を多く含む食べ物
レモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類、いちご、キウイ、リンゴ、梅干し、酢

☆ビタミンB1
ビタミンB群は、基礎代謝に必要となる筋肉やエネルギーに必要な、タンパク質やアミノ酸、脂肪酸に、摂取した食品を変換させる手助けをする栄養素です。特にビタミンB1は糖をエネルギーとして変換する働きをします。食欲がないときなども、消化液の分泌を良くしてくれる効果や、神経調節の効果もあります。

ビタミンB1が不足すると、、乳酸などの疲労物質が体にたまりエネルギーの代謝が悪化します。このことから疲れが出たり、食欲不振などが起こり体が疲れやすくなるため、熱中症や夏バテの原因ともなります。

・ビタミンB1を多く含む食品
ビタミンB1・・・豚肉、うなぎ、玄米、うなぎ(かば焼)、たらこ、きな粉等

☆アリシン
ビタミンB1の吸収を助ける働きをする栄養素です。また新陳代謝を活発にしたり、慢性疲労や筋肉疲労の回復などの効果もあります。また、風邪の予防や夏バテの予防にもなります。上記のビタミンB1と一緒に取りたい栄養素ですね。アリシンは水溶性のため熱に弱いことから、加熱せず生で食べるのがオススメです。

 ・アリシンを多く含む食品
玉ねぎ、ニンニク、ニラ、ネギ、らっきょう等

これらの食べ物を意識して摂ることも大切ですが、何よりも大切なのはバランスの良い食事を心がけることです。また、食事とともに規則正しい生活も熱中症予防には大切です。

食事には、旬の野菜などを入れみたり、上記の栄養素などを組み合わせながらメニューを作り、熱中症に強い体作りをしていきましょう。


熱帯地方の熱中症対策

長期休暇のシーズンともなると、休暇を利用して海外へ遊びに行かれる方も多いのではないでしょうか。のんびりとリゾートの海外旅行ともなると、ハワイやグアム、サイパンなど常夏の国も人気がありますよね。

しかし、そこでも気を付けて頂きたいのが「熱中症」です。日本のように湿度が高く、気温も高いという国へ出掛ける方は注意が必要です。特に高齢者や小さなお子さん、体が弱っている方などは熱中症にかかりやすいので気を付けるようにしましょう。

旅行先ともなると、あちこち観光のための外出も多くなりますし、ついつい観光に夢中になり、帽子や日傘など熱中症の対策を忘れていた、ということも良くあることです。

熱中症予防を忘れないことももちろん大切ですが、万が一熱中症にかかった時の対策も心得として知っておきましょう。

★熱中症かな、と思った時は?
暑さの中で、体がだるい、めまいがする、頭が痛いなど、熱中症の症状を感じたら、なるべく早めに涼しい場所で休息をとり、水分の補給と体を冷やすことが大切です。体を冷やす場合は、濡れたタオルなどを首筋にあてると効果的です。

水分は、喉の渇きを感じなくても定期的な補給したほうがいいでしょう。お年寄りは、喉の渇き方が遅いので、周囲の人が水分を摂るよう声をかけてあげるようにすると安全で良いと思います。

また、体温が40度以上に上昇しめまいや吐き気、ショック症状、意識障害などの症状が表れる熱射病の場合は、緊急を要しますので、添乗員や宿泊先の従業員に連絡をし、適切な医療機関を教えて貰い、速やかに搬送しましょう。


熱帯夜に注意

夏から秋口の残暑にかけ、夜は暑かったり蒸し蒸ししたりで寝苦しくなりますよね。朝起きたら寝汗をかなりかいていた、なんて経験も少なくはないのではないでしょうか。ところで、みなさんは「熱帯夜」と言う言葉をご存じだと思います。

詳しくは分らなくても、天気予報や情報番組などで耳にされることはあるのではないでしょうか。「熱帯夜」というのは、気象庁によれば、夕方~翌日の朝までの最低気温が、摂氏25℃以上になる夜のことをいうのだそうです。こういった夜は、非常に暑くて寝苦しくなり、そのままではしっかりとした睡眠がとれないため、疲れを翌日に持ち越してしまうこともあります。

☆熱帯夜の対策を
熱帯夜の対策では、なんといってもエアコンで温度調節をするのが一番ですが、切り忘れて、部屋を冷やし過ぎてしまい風邪を引くといったことも良くありがちです。エアコンを使う時は、3時間程度のタイマーセットを忘れずに。また、室温は外気の気温にもよりますが26度程度が良いようです。

また、室温と共に湿度も高い場合は、除湿冷房も効果的です。湿度は50~60%くらいが快適に眠ることができる基準だそうです。

その他、電気を使わない熱帯夜の対策としては、水枕やアイスノンを使ったり、熱用の冷却シートをおでこに貼ったりするものひんやりと眠れる方法です。

また最近よく見掛けるのは、敷布団の上に敷くゴザマットなどもい草の良い香りでリラックスできるとともに、涼しく眠ることができますね。