高齢者と乳幼児

高齢者の熱中症

熱中症には、特に高齢者と小さなお子さんに注意が必要です。ある、年齢別でみる熱中症死亡率のグラフによると、70歳以上の高齢者の割合が非常に高くなっています。

高齢者の場合、熱中症にかかると重症化しやすく命を落とす危険も伴います。高齢者の熱中症は、どんな時に起こりやすいのか、どういった症状を引き起こすのか、しっかりと知識にして、熱中症を予防し暑い夏を乗り切りましょう。

☆高齢者が熱中症になりやすい原因
・高齢者は汗をかきにくい
加齢するごとに人間は汗をかきにくくなり、汗の量も少なく、体に熱がこもりやすくなってしまいます。また、汗が出ないことによって、熱中症の発覚も遅れてしまいがちになります。

・身体の機能の低下によるもの
暑さを感じたりする自覚症状が遅れるため、熱中症になった場合は重症化しやすくなる恐れがあります。

・水分の摂取量が少ない
高齢者は喉の渇きの感覚も鈍くなっていますので、水分補給が遅れがちになります。喉の渇きを覚えてから水分を摂るのでは脱水症状を引き起こしたりと、遅い場合もある。

・持病と間違えてしまう
持病がある高齢者は、立ちくらみや頭痛、頻脈、血圧の低下など、熱中症の症状が出ても、「持病のせい」だと思ってしまう方もいるようです。

上記のことからも、高齢者の場合、熱中症と自覚するのが遅れてしまいがちになります。また、気付いた時には。症状が進み更に重症化しているケースもみられます。このような点から考えても、お年寄りのいるご家庭では周囲が目を配ったり、高齢者自身も症状の早期発見ができるよう対策をしておく必要があります。


高齢者の熱中症予防

上項では、高齢者が熱中症にかかりやすいということで、その原因をいくつかご紹介しました。

お年寄りのいるご家庭では周囲がお年寄りに目を配り、高齢者自身も症状の早期発見ができるよう対策をしておく必要があります。

そこで今回は、お年寄りの熱中症の予防方法をご紹介します。

☆高齢者の熱中症予防

・こまめな水分補給が大切

加齢するにつれ体のあらゆる機能などが若い頃に比べると衰えてきます。そのようなことから喉の渇きを感じにくくなる方が多いようです。

喉が乾かないので、暑くても水分補給を忘れがちで、脱水症状を引き起こすこともあります。

喉が渇いてから水分を補給していたのでは遅い場合もありますので、お年寄りの方は定期的に水分を少しづつでも補給しておくようにしましょう。

・屋内でも注意を

前項でもご紹介したように、加齢するごとに人間は汗をかきにくくなり、汗の量も少なく、体に熱がこもりやすくなってしまいます。また、知覚衰えてきていることから、暑さを感じにくい体になっています。

このことからも、熱中症の発覚も遅れてしまいがちになり、気付いた時には重症化しているケースもありますので十分注意が必要です。

・エアコンで室温の調節も

お年寄りの方は、エアコンやクーラーが苦手だったり、または暑くても我慢をしてしまう方も多いのではないでしょうか。

ただ、そのように暑さに我慢し続けることにより、体への負担は大きくなり、室内でのお年寄りの熱中症事故もなくならないのも事実です。

暑い時は、我慢しすぎないように、体に負担がかからない温度で過ごすことも大切です。


子供の熱中症

高齢者は熱中症にかかりやすく注意をしなくてはいけませんが、同時に子供も熱中症にはかかりやすく注意が必要です。

子供の中でも特に注意すべきは「乳幼児」です。乳幼児の場合は、体温を調節する機能が整っていない上に、暑さを感じても自分で服を脱いだり水分を補給したりて体温を調節するのが難しいからです。

★乳幼児の熱中症に注意を
消防庁の調べによりますと、救急搬送された人数は、高齢者がトップですが、それに次いで多かったのが乳幼児なのだそうです。

上記でもお話ししましたが、乳幼児の場合特に体温調節の機能が整っておらず、「暑い」からといって自発的に「服を脱ぐ」・「水分を補給する」といったアクションがとれないからです。

また、乳幼児の体の約80%は水分が占めていると言われています。ちなみに大人は60%程度なのだそうです。

この乳幼児の8割を占める水分は、体の中で様々な働きや役割をしているため、大量の汗をかいたりすると、すぐに脱水症状を引き起こしてしまいます。また、脱水症状を引き起こせば、体の機能を回復するスピードも遅くなります。

このように、乳幼児、特に乳児の熱中症は重症化しやすく、周囲がいつも気を配っておく必要があります。乳幼児の熱中症の事故で良く耳にするのが、スーパーやパチンコ店の駐車場に駐車した車に少し乗せておいたら熱中症になっていたというものです。

夏場の車内温度は、炎天下でドアを閉め切った状態にしておくと60度を超えることもあるそうです。例えエアコンを付けていたとしても炎天下においておけば40度程度にもなるそうです。

そんな場所に子供を少しでも置いておけば、あっと言う間に熱中症にかかり、そして重症化しやすいので慎重過ぎるぐらい気を配った方が良いでしょう。


子供の熱中症予防

前項に引き続き、子供の熱中症についてです。

熱中症は、高齢者に次いで子供(特に乳幼児)多くなります。また熱中症にかかると急速に重症化しやすく、注意も必要です。

特にベビーカーに乗っている赤ちゃんは、立っている大人より地面との距離が近いため、地面からの照り返しを多く受けやすく、大人が感じる外気温より2~3度高く感じるのだそうです。

★子供の熱中症予防には・・・?
・こまめに給水しましょう。
子供は代謝が良く、汗をかきやすいので、定期的な給水を心掛けましょう。喉が渇いたと感じてからでは遅い場合もありますので、少しづつでも水分を補給することが大切です。

・服装は熱を溜め込まないものを。
風通しが良く涼しい服装を心掛けましょう。屋外に出る時は帽子をかぶるようにしましょう。また、屋内では冷房がきき過ぎている場合もありますので、脱ぎ着しやすい服装を心掛けましょう。

・子供の熱中症のサインを見逃さないように
気温の高い日は、直射日光の当たる場所で遊ぶのは控えた方が良いでしょう。また、顔色が悪かったり、だるそうにしていたり、熱中症の兆候が見られたら、すぐに涼しい場所で休憩をしましょう。

・ベビーカーで散歩する時も時間に注意をして
冒頭でもあるように、ベビーカーに乗っている赤ちゃんは、地面との距離が近いため、地面からの照り返しを多く受けやすくなります。散歩する時間は、日差しがきつくなる時間帯は避け、午前中や夕方などにしましょう。