外気と体温の差

6月も半ばを過ぎると、いよいよ夏本番を迎え9月の残暑まで暑さは続きますが最高気温は下がっていきます。しかし、テレビニュースなどで「最高気温にならなくても熱中症にはなる」ことを聞いたことがあるでしょうか?

もちろん熱中症の原因としては、「外気の気温の高さ」も関係があるのですが、それにも増して「湿度の高さ」というのが熱中症の要因の一つでもあるのです。

東京消防庁の調べによりますと、気温がさほど高くなくても、湿度が70%を超えると熱中症による救急車の出動要請が多くなるのだそうです。ですから、熱中症予防は、気温とともに湿度も気にする必要があるのです。

☆暑さを感じるメカニズム
私たちの体は、気温が高くなったりスポーツをしたり体を動かすことで、熱が生まれます。熱は体にこもると、体内にある内臓などが機能が低下するため、何とかして熱を体の外に出そうとします。
外気温が体温より低い場合は、空気中への熱が移行しやすく、体温を一定に保ちやすいのですが、外気温が体温と同等、もしくはそれよりも高くなると熱が空気中に移行しにくくなり、体に熱がこもってしまうのです。
そうなると私たちは「暑い」と感じてしまいます。

☆汗でも体温調節
外気温が高くなると、上記のように体内にこもった熱が空気中に移行できないため、私たちの体は、汗を流してその気化熱によって体温の調節を行おうとします。
しかし、この時、湿度が高くなっていると、汗が蒸発しにくくなり気化熱によっても体温の調節ができなくなってしまうわけです。
このようにして、外気温・湿度が上がることにより、体温調節が機能しなくなってしまうことから、体温が上昇し熱中症を引き起こしてしまうのです。